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時計のトラブルを未然に防ぐ豆知識

起こりえるトラブルを少しでも抑える為、ほんの少し気をつけていれば防げる注意点を紹介します。知っている方も多いと思いますが、案外見落としがちな事から。

 

時計の大敵 “湿気”について

まずは入らない様にする。簡単な事ですが案外勘違いしているのが「防水性能」についてです。100メートル防水(10気圧、10BAR、330FT)と言えば完全防水!そう思ってる方も多い様です。「だって100メートル潜っても大丈夫なんでしょ?」←これ良く聞きますが、残念ながら間違っています。

確かに止水に時計をそっと沈めて100メートルの深さで10気圧の圧力がかかっても浸水しません。そんな基準で作ってますから。問題は時計に当たる水圧です。因みにクロールをした時に手に掛かる水圧は12~14気圧と言われていたりします。水道の水、ホースから勢い良く出た水が直接時計に当たると、、、そんなこんなで100メートル(10気圧)防水とは完全な防水機能では有りません。ご理解頂いてご使用いただけばトラブルはかなり防げると思います。因みに完全防水(ダイバーウオッチ)とは300メートル(30気圧)程度の防水性能は有していて欲しいところです。

 

続きになりますが、湿気が入る原因には浸水以外に、時計内部にある空気温度と外気温度の差によって生じる結露、曇り が有ります。これは中々厄介で、近年目立つ様になってきました40mm以上の大型ケースの御時計に多く見られるような印象があります。大きなケース内には沢山空気が有り、外気との温度差の影響をより受けやすいと考えます。

 

乾燥した気候のヨーロッパが主な生産地ですので、湿度の多いアジアとは時計を取り巻く環境自体にかなり違いがあります。特に梅雨時期や夏、冬の室内と屋外の温度差の激しい時期は外出先、野外で竜頭の操作を控えましょう。それでも曇ってしまった時はすぐに修理屋さんへ!

 

機械部の油が切れていたりすると直ぐに錆が発生して大きなダメージに繋がる恐れがあります。逆に、しっかり油がまわってコンディションの保たれている時計は錆の発生を遅らせたり、ダメージを最小限に抑える効果も期待出来ます。余談になりますが、針や文字盤の劣化速度は湿気の有無によって大幅に変わってきます。中古で時計を購入される際はメッキの浮きや文字盤縁にシミが出ていたりするものはケース本体や機械にダメージが有るかも知れませんので十分にご確認を。

 

竜頭操作のトラブルについて

カレンダー機能の付いている機械式の時計には、竜頭操作によるカレンダー送りを「行ってはいけない」時間帯が有るのをご存知でしょうか?該当モデルの取扱い説明書には必ず記載されていますが、サラッと目立たなかったり、そもそも読まれない方も多い為、案外知られていないのかな?と思いましたので、知ってる方には今更ですが、少し付言致します。

 

機械により開始時間と終了時間は若干異なりますが、日付けを切り替える為にカレンダー車が噛みだし、日付を変え、動作が終了するまでの時間帯に竜頭操作で日送り(カレンダー操作)をすると噛みだしているギアに余計な力が掛かり、故障の原因になる事が有る為、おおよそ20時~3時の間の操作はしないで下さい!と言うものです。これはロレックス等のデイトジャスト機能の付いた時計でも同じです。因みにまたまた余談ですが、デイトジャストとは12時丁度に日付けが変わる機能では無く、切り替わりが一瞬で行われる機能です。

 

お勧めの操作方法としては、カレンダーを送りたい時は、竜頭を針回しの所まで引き出し、長針、短針共に6時位置(6時半あたり)に一旦動かし、改めてカレンダー送りを行うのが良いと思います。1日程度でしたらそのまま針を回して日付けを変えるのが手っ取り早いですが。

 

極端に進むトラブルについて

時間が遅れる、止まる場合は様々な原因が考えられますが 極端に進む 場合は原因としては ヒゲゼンマイの絡み と 磁気入り の場合が非常に多いと感じます。しかもこのトラブルは気をつけてご使用頂ければ、かなり防げる症状なのです。ですが、日常生活の中で起る事ですから気をつけていないと、再発する可能性も高いトラブルでもあります。

 

まずは ヒゲゼンマイの絡み についてですが、ヒゲゼンマイとは専門的な説明は割愛しますが、簡単に言うと、時間が正確に進む為に動いている細く小さなゼンマイ。となります。このゼンマイが規則正しく収縮する事が重要なのですが、何かの拍子にこのゼンマイが一部変形してしまう。。のが ヒゲゼンマイの絡みです。絡んでは無い事が多いんですが(笑)

 

何故起きるのかと言いますと、多くは収縮中のゼンマイが伸びている状態の時に何らかの衝撃が加わった時に起こり易いと言われています。落としたり、ぶつけたりは勿論ですが、ゴルフやテニスでダフッたり、自転車で段差を超える衝撃でも、タイミングによっては起こってしまいます。かなりのスピードで収縮していますので、ほんの僅かな、影響を受けやすいタイミングにショックが加わる、、中々の偶然ですが続けて起こる可能性も0では有りません。

 

そこで、予防策ですが、これはもう「そんな時は使わない、着けない」が一番です。どうしてもご使用になられるなら、絶対スイートスポット(芯)を外さないで下さい(笑)。確かに起こり易い構造やモデルは存在しますが、どの御時計でも起こりえます。特にメンテナンス終了後すぐにこれが起こると、凄く怒られます(>_<)ショックなんか覚えが無いってそれはもの凄く怒られた事もあります。すいません、、愚痴になってしまいました。

 

次は磁気入りについてです。

先のヒゲゼンマイのお話は機械式の御時計限定のお話ですが、磁気入りは全ての駆動方式で起こりえます。症状の出かたとして、機械式は進みとして、電池式は少し止まる事が多いので、結果遅れてしまう症状が多い様です。これも再発性の高い症状です。

 

テレビやパソコン、冷蔵庫に携帯電話等、、上げればきりがない程、影響を受ける電化製品に囲まれて生活をしていますので、気をつけましょう!と言うのは簡単ですが、実際にはそれらを完全に遠ざける事は不可能です。

 

ですので、多少の磁気の影響は殆どの時計が受けています。その中で、時間が狂ったり止まる程の症状になるのは、「保管場所」が原因の場合が多いと考えます。こればかりはどこで影響を受けるか、どの機器が原因か特定は難しいですし、折角 磁気抜きを施しても生活環境が変わらない限り再発の可能性が高い。ですので、少なくとも「保管場所に気をつける」意識をする事が大事かと思います。

 

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